2001 to 3001

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)


ワタクシが映画「2001年宇宙の旅」を観たのはすでに21世紀になって数年たってからのことだったので、なぜこれが名作といわれるのかいまいち実感が湧きませんでした。
1968年公開ということを考えれば、その先見性はなんとなくわからないでもない気はするのですが、やはり現実の2001年と比べると、どうしてもギャップが気になってしまうのです。


しかし、本屋でたまたま見かけて購入した小説版を読んでみたら、映画では理解できなかった部分(とくにラスト)が明快に書かれていて、ようやくそのテーマや哲学が飲み込めた気がします。


これはおもしろいと思って、「2010年」「2061年」「3001年」とシリーズを一通り読了。哲学的な「2001年」とは打って変わって、続編は冒険小説的なテイストで、それはそれで楽しめましたが、やはり「2001年」の方が読み応えがあると思います。